強気派が増え上値余地が気になる日経平均
先週までの上昇で、かなり強気派が増えてきたような気がします。エコノミストもストラテジストも今の強い相場を認めよう、評価しようといった雰囲気になっている気がします。そういった状況になるといつも天井を打ってしまうことが多いのですが、今回の相場局面ではどうでしょうか?
そこで、外部環境を全く無視することにして、日経平均の「値幅と日数」で参考になるデータを紹介したいと思います。このコラムでは何度か話題にしたことのあるネタなのですが、これだけ上昇が続くと、再び気になるところです。
2018年1月・10月の値幅が目先の上値メドの参考に
まず、「値幅」からみていきます。最近、多くのテクニカルアナリストがコメントするようになりましたが、過去の値幅を将来に当てはめるとどうなるか?簡単にいうと、そういうことです。
図表1をご覧ください。以下は私のカウントの仕方です。日経平均の目先の上値メドを予想する上で過去の値幅が参考になります。
例えば、2018年1月高値からのAの下落幅や2018年10月高値からのBの下落幅が、その後の変動幅に学習効果になって現れていることがわかります。仮に、同じように、8月26日安値からAかBの値幅で上昇した場合、23,410円や23,680円などが上値メドとして浮上します。
ただ、トレンドはいつまで続くかはわかりません。上記の上値メドを早々に超えていく場合、昨年来高値更新に向けて上昇基調が延長する可能性が高まるとみています。
例えば、Cの下落幅に対する倍返しの24,353円、Bの上昇幅をさらに上げた25,459円、Dの下落幅を8月26日安値から上昇した25,376円などがあります。現状ではまだ考えられない水準ですが、調整を入れながら達成することも可能でしょう。
次のトレンド変化に要する日数は?
では、「日数」とはどういうことか?
図表2をご覧ください。相場はトレンドが変化する際、高値や安値を付けますが、その変化に要した日数が、次のトレンドが変化する目安になることがあります。
例えば、去年以降でみた長い日数や、最近の短い日数を次にあてはめると、今週の11月13日前後、来週になると11月20日・21日まで今の上昇が続くことが予想されます。
一方、その時期を超えて上昇していく場合、12月9日や12月20日前後まで上昇基調が延長する可能性が高まる見方もできそうです。
ただ、どちらにしても、高値を付けたあとは9月以降の急上昇の反動安が予想されますので、年末相場に向けて重要なポイントになりそうです。