連休はお金の整理に良いタイミング

新元号「令和」に変わるまで、あと10日余りとなりました。改元に伴い、世界で稀に見る市場の10連休となります。もちろん市場に限らず、10連休とする企業も多く、今から不便や混乱も予想されています。

そもそも日本独自の連休中は世界の動きに置いて行かれることも多く、市場関係者にとっては要注意期間です。それが10連休ともなると、投資家にとってのリスクはより大きくなりますよね。できる限りのリスクヘッジはしておくようにしましょう。一時的な手じまいや「休むも相場」も念頭に置きながら。

さて、連休といえば年末年始、お盆時期と同様、大渋滞の時期ですよね。どこも大混雑の上、価格も跳ね上がります。そのためか、あえて「家でゆっくりゴロゴロ過ごす」派も多いのだとか。「大掃除」や日頃しなくては、と思いつつできなかった家のことをしようという人も。
年末年始に忙しくて手付かずだった人も多いであろう、年に一度のお金回りの棚卸、見直しを行うにも良いタイミングといえそうです。

これまでも何度か書いてきましたが、お金回りの整理の仕方を具体的に記してみましょう。

資産残高と時系列での収支を把握する

各金融機関では年度末にあたる3月末付けの保有残高の一覧を用意しています。郵送されてきたり、ネット証券や銀行ではオンラインで確認できます。それらを全てまとめ、合計を一覧にすることで、どこに何をどれだけ保有しているのかを一目でわかるようにしてみましょう (年度末のものでなくてもかまいませんが、同時期の残高を利用しましょう)。

これが現時点の自身の金融資産の把握になり、今後それを定期的にアップデートしていけば、将来の遺言の準備にも役立ちます。

次は収支です。まずは支出ですが、毎月の固定支出(水道・光熱費、電話等通信費など)となっているものをクレジットカードの請求予定金額とともに一覧にして、月々を確認し1年分の支出予想を出します。もし昨年1年分の実績を保管していれば、それを確認することで、今年の予想もしやすくなります。

同時に月々の手取り収入、ボーナスがあればその分を加味し、同様に月々と1年分の収入予想を出し、時系列での収支、資産残高の把握をしていきましょう。年間で収支はどのくらいの黒字、もしくは赤字になるかを見ることがポイントです。これらは今後のマネープラン、ライフプランの基礎となります。

黒字の場合は増やすプランを、赤字の場合は?

黒字になっている場合は、そのお金がただ普通預金に眠ってしまっていないか、今後支出予定はどうなっているのか、その支出予定には足りているのか、を確認します。より効率的に「増やす」ことを念頭にプランを立てていくことになります。

赤字の場合は、もう1つ仕事が増えます。時系列で将来的に老後に響くことになりそう、というケースと、直近の数字で毎月赤字というのでは深刻度は大いに異なり、後者の場合はすぐに手を打たないと将来に間に合わなくなってしまいます!

この対策については、次回、連休中(5月3日)に掲載予定の「その2」に続けたいと思います。