【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

前回のコラム「米ドル/円の基準線と転換線、遅行スパンと相場実線の関係に注目」では、3月19日、20日を重視しています。下げるケースでは少なくとも3月5日高値から基準線までの値幅分は下げるとし、それ以上の下げ幅をとるようなら3月5日から3月15日までを第二波動とする下げ三波動は取らざるを得ないと記述しました。

3月5日高値から3月20日基準線までの値幅は0.940円、基準線111.193円から0.940円下げた場合の計算値は110.253円となります。しかし、実際の変動では3月25日109.709円までの下落、3月26日現在わずかながら反発という状態にあります。

3月5日高値からの下げ三波動構成変化日は9日、9日で3月27日、E計算値109.413円ですから非常に微妙なところで止まっていることがわかります。しかし、2018年12月13日高値からの下落日数15日に対して3月15日から15日目ということであれば、先行スパンに踏みとどまっているだけに中間波動の範疇にとどまっていると言えるでしょう。

3月25日安値までの下落は各均衡表を見る限り少し下げすぎ(週足転換線110.316円、月足基準線110.035円)ではありますが、次の点でも下げ止まりの妥当性を考えることができます。

2018年10月高値から1月3日までの下落日数は65日間、底値モミの起点を12月25日と置けば、12月25日から65日目もまたモミアイ放れの重要な節目となります。

3月25日安値は12月25日安値を割り込んでいるものの同水準とみなせるものでもありまして、下落時間の一日違いの64日間となっているということでもあります。

3月26日現在のローソク足は正に2018年12月25日水準であるだけに、現在位置からの騰落は当然目先の判断につながるヒントとなります。

3月25日安値を割り込む場合

3月5日起点の下げ三波動構成変化日は3月27日で最大時間が経過しますが、3月25日安値割れではE値以上の下落となり三波動で終わるとは考えにくくなります。従って2018年10月高値から65、65の三波動の時間4月3日もしくは11月28日から26日、44日、26日の三波動4月9日までの下落の影響を考えることになります。

反発する場合

転換線、基準線を上抜けるかどうかが問題となります。

基準線を上抜けるようならば2月14日からのモミアイ継続の可能性が今一度出てくることになりますが、その場合2月14日から31日目(1月3日から2月14日まで31日の上昇)3月28日、44日目4月16日が大事となります。

3月28日は3月20日から4日の下落に対する安値からの4日目でもあり、反発す場合は非常に大事なチェックポイントとなります。

しかしながら日足転換線は受動的には4月1日まで変化はないため、変化日までの上昇を考えるよりは基準線、転換線までの上昇を勘案する他ないことになります。

前回も述べていますように、騰落いずれであっても大きな方向性につながりにくい相場位置ですから細かく対処してください。