東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は224円高の2万2177円と4日続伸しました。日経平均は11月12日以来約2週間ぶりに終値で2万2000円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数はいずれも上昇しました。
昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け日経平均は84円高の2万2036円で寄り付きました。日経平均は寄り付きがほぼ1日の安値になるとその後は上げ幅を広げました。前場を195円高で終えた日経平均は後場寄りからさらに上げ幅を広げるとまもなく264円高と1日の高値をつけました。その後やや上げ幅を縮めたものの高値圏で堅調に推移した日経平均は結局224円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5511億円となりました。
東証33業種はサービス業や機械、医薬品など19業種が上昇しました。一方で空運業や輸送用機器、保険業など14業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのユニー・ファミマ(8028)が足元で大きく上げていたこともあり7%超下落したほか、トヨタ自動車(7203)と三菱UFJ(8306)もそれぞれ下落しました。一方でソフトバンクグループ(9984)、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、武田薬品(4502)、ソニー(6758)、三井住友(8316)、キーエンス(6861)がいずれも上昇しました。中でもファーストリテイリングは3.6%の大幅高となり日経平均を75円強押し上げています。
その他材料が出たところでは、東海や関西などで葬祭事業を展開するティア(2485)が公募増資を発表したことが嫌気され15%近い大幅安となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は4日続伸して2万2000円の節目を回復しました。日経平均の予想PERは昨日時点で12.3倍と引き続き割安な水準にあることから買いを誘ったとみられます。今後は11月8日につけた急落からの戻り高値である2万2500円どころを回復できるかが焦点となりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)