前回のコラム「米ドル/円の各チャートを整理」掲載時まで10月25日を重視し変化日の位置とそこからの方向が大事としてきました。
10月25日は5月31日実線と交わる遅行スパン水準そのものであり、わずかながら25日から上げている状態です。
10月29日もまた長期的には変化日ですが(2012年2月1日から2015年6月高値まで870日に対し、2016年6月安値から870日目)、直近変動は少なくとも6月25日安値からのモミアイ相場となります。4月高値からの下落期間である89日に対する、モミアイ起点からの89日目10月25日を重視しています。
10月25日と1日違いの10月24日もまた長期的に重要な時間関係であり(2013年2月安値から2016年6月安値まで867日に対し、2016年6月安値から867日目)、この重なりを特に重視するものです。
さて、今回は改めて一巡環(676日)の時間経過を再確認しておきましょう。
図表2は米ドル/円の週足となります。重要な高値、安値からの一巡環では(676日の時間経過)大事な変化が起こりやすいのです。特に2015年高値以降ドル円は顕著であり、2019年4月高値からの下落過程では2016年9月安値からの一巡環5月3日なども大事なポイントでした。
2019年5月3日は、2018年相場で最も大事であった相場水準起点5月21日から248日目で同水準です。この日数もまた大事ですが、何よりこの一巡環経過から均衡表が全て悪化してきていることがお分かりになるでしょう。
下の図表4において下記の日にちはどうなっているでしょうか。
・2016年11月9日安値から676日目2019年6月20日
・2016年12月15日高値から676日目7月26日
・2017年1月3日から676日目8月12日
・2017年3月10日から676日目10月17日
6月20日の現れ方は不明瞭なものの、8月12日は終値ベースでの安値決まり、7月26日、10月17日は5月31日実線と交わる遅行スパン水準と見なすことができます。
2016年6月安値からの一巡環2019年1月31日安値が108.498円ですから、この水準の重要性ははっきりしています。
直近10月17日高値を上抜いたことは非常に評価できるものでありますが、問題はその後の上昇力がどうかということに尽きるでしょう。
上の図表5をご覧ください。まず、8月1日高値109.315円を上抜かねば6月25日起点のモミアイ相場を完全に上放れたとみなすことはできません。
6月25日からの基本数値97日目11月6日、101日目11月12日などは引き続き高値決まりを警戒することとなります。
また上げ三波動構成では110円台の計算値が集中していますが、110円に達するようなら週足、月足など均衡表上大事な節目を上抜くことになるので、11月12日までに達せられるようならばその点問題はなかろうと考えます。
問題は10月17日V値109.708円です。10月3日からの三波動構成の時間内にこの計算値を超えられるかどうかであります。
10月3日起点の三波動構成変化日は11日、11日の10月31日、11日、5日、11日の11月6日、15日、15日の11月12日となります。
10月17日V値から反動があれば仕切り直しとせざるを得ない側面がありますが、11月変化日は6日、12日に特にご注目ください。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。