初心者でもわかりやすい金融用語集

遺留分

遺留分とは、相続において、被相続人(亡くなった人)が遺言などで自由に処分できる財産の一部を、一定の相続人に対して必ず残しておかなければならない部分のことです。

この制度は、被相続人が特定の相続人に対して不公平な遺言を残すことを防ぎ、相続人の最低限の権利を保護するために設けられています。遺留分を持つ相続人には、通常、配偶者や子供、直系尊属(親など)が含まれます。

例えば、被相続人が全財産を特定の相続人に遺贈する遺言を残した場合でも、他の相続人は遺留分を請求する権利があります。この請求を「遺留分減殺請求」と呼びます。

反対に、遺留分がない場合、被相続人は遺言によって全財産を自由に処分することができます。このような場合、他の相続人は遺留分を主張することができません。