初心者でもわかりやすい金融用語集
実質賃金
実質賃金とは、労働者が受け取る賃金のうち、物価の変動を考慮した購買力を示す指標のことです。名目賃金が実際に支払われる金額であるのに対し、実質賃金はその金額がどれだけの財やサービスを購入できるかを示します。
具体的には、名目賃金が上昇しても、物価がそれ以上に上昇すれば、実質賃金は低下することになります。たとえば、名目賃金が10%上昇しても、物価が15%上昇すれば、実質賃金は実質的に減少することになります。
このように、実質賃金は労働者の生活水準を評価するために重要な指標であり、
インフレ
インフレインフレとは、インフレーションの略語で、一般的な物価水準が持続的に上昇する現象のことです。これは、通貨の価値が下がることを意味し、同じ金額で購入できる商品やサービスの量が減少することを示します。インフ...
ーション(物価上昇)や
デフレ
デフレデフレとは、デフレーションの略語で、物価が持続的に下落する現象のことです。
デフレが続くと、経済成長が停滞し、失業率が上昇するリスクが高まります。そのため、中央銀行や政府はデフレを防ぐために金融政策...
ーション(物価下落)と密接に関連しています。実質賃金の変動は、経済政策や労働市場の動向を理解する上で重要な要素となります。