表の見方について広木が動画(約12分)で解説しています。

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PORTFOLIO OVERVIEW(26 Sep 2017)

今週、ドルのポジションはショートを継続。先週より若干ショート幅が拡大した。ドルは引き続き割高であり、米国の成長サイクルはしっかりしているが、グローバルな成長サイクルには若干劣る。今週は2つのポジション変更がある。カナダドル(ロングからショート)とノルウェークローネ(ショートからロング)である。これらの通貨自体の基本的な成長ファクターとバリュエーションの数値は変わらなかったものの、ポートフォリオの観点からはロング/ショートが入れ替わるポジション調整をする結果となった。

最大のロングは円であり、相対的な成長性のランキングが改善している。おもなポジティブ・データは輸出入であり、双方とも加速し相対的に強い景気サイクルと整合的である。英ポンドは2番目に大きいロング通貨であり、その背景は成長性が相対的に改善しているからである。引き続き潜在的な利上げの可能性が追い風となるだろう。コア欧州通貨(ユーロ、スウェーデン、ノルウェー)もロングだが、ユーロのロング・サイズは段階的にカットされてきて、いまはほぼニュートラルである。

最大のショートはNZドルで主要項目(サーベイ、貿易、クレジットカード消費)で非常に弱いデータが散見されている。スイスフランのショートは削った。貿易に関する一部のデータが改善した。上述した通り、カナダドルがショートに転じたが、バリュエーションの割高さと景気サイクルの要因による。

FOMC声明は広範にわたるドルの上昇につながった。弱いインフレ見通しにもかかわらず年内利上げ見通しを変えなかったことで、市場はFEDがタカ派のサインを送っていると考えたようだ。われわれは、米国の経済成長とインフレのファンダメンタルズは緩やかな利上げを正当化すると見ている。しかし同時に、グローバルな経済成長とインフレもまた - 少なくとも米国と同じくらいの速さで - 改善しているため、ドルのラリーは短命で終わるだろう。

DeepMacro

DeepMacro社は、ビッグデータ技術を利用して、自動的かつリアルタイムにグローバルなマクロ経済を観察・分析し、これを基にマーケットの分析を行う米国のリサーチ会社です。詳しくは、こちらをご覧ください。

DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルの説明

概要

DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルは、DeepMacro 社のグローバル・マクロ・システムに基づき、G10通貨についてシステマティックなポートフォリオ戦略を提供するものです。通貨の変動を説明する様々な要因を捉え、DeepMacro 社のリサーチ・システムの膨大なデータを、流動性が高く割安なポートフォリオに変換します。

キーファクター:

成長要因:

強い景気サイクルにある通貨を買い、弱い景気サイクルにある通貨を売ります。この判断は別のモデル体系であるDeepMacro 社の「Growth Factor」に基づきます。「Growth Factor」は主要国のビッグデータを含む経済成長に関するリアルタイム・インディケーターです。

キャリー:

高いキャリーの通貨を買い、低いキャリーの通貨を売ります。しかし、高キャリーは高リスクでもあります。したがって、リスクに見合うだけのキャリーが得られる場合のみ、このファクターによる投資判断を行います。

バリュエーション:

割安な通貨を買い、割高な通貨を売ります。経済理論では、高い生産性の伸び、高い輸出価格、大きな経常黒字の通貨は高くなることが示されています。このモデルのバリュエーション・ファクターはこれらの要因にもとづき割高・割安の判断をおこないます。

グローバル・リスク:

投資家のリスク回避姿勢が強まった時には、いわゆる「セイフ・ヘイブン(安全な寄港地)」通貨を買います。DeepMacro社では金融市場の価格に基づいて市場のリスク選好度を見積もっており、「グローバル・リスク・インディケーター(GRI)」を算出しています。GRIが点灯した場合、モデルは日本円、スイスフラン、米ドルなどへの買いを指示します。

ポジション調整:

モデルは対米ドルで9通貨のポジションを表示します。モデルは各通貨への集中度制限などリスク管理のルールを適用し、最適化を行った結果としてポートフォリオを構築します。

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チーフ・ストラテジスト広木 隆の<今週の相場展望>とコラム「新潮流」とチーフ・アナリスト大槻 奈那が金融市場でのさまざまな出来事を女性目線で発信する「アナリスト夜話」などを毎週原則月曜日に配信します。メールマガジンのご登録はこちらから