NYダウ: 25119.89  △55.53 (7/17)
NASDAQ: 7855.12  △49.40 (7/17)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
昨日の米国市場はパウエルFRB議長の議会証言を無難に終えたことが追い風となり主要指数は小幅に上昇しました。30ドル安と反落して始まったダウ平均はしばらくしてプラスに転じるとその後はほぼ1日を通して小幅なプラス圏での推移となりました。結局ダウ平均は55ドル高の25,119ドルと小幅に上昇して4日続伸となりました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も49ポイント高の7,855ポイントと反発して史上最高値を更新しました。

2.経済指標等
6月の鉱工業生産指数は前月比0.6%増となりました。また、6月の設備稼働率は78.0%となりました。7月のNAHB住宅市場指数は68となり市場予想と一致しました。なおパウエルFRB議長は半期に1度の議会証言で、「現時点では緩やかな利上げを続けることが適切」と概ねこれまでと変わらないスタンスを示しました。

3.業種別動向
昨日の業種別S&P株価指数は素材や情報技術、生活必需品などの7業種が上昇しました。一方で不動産、エネルギー、電気通信サービス、公益事業の4業種が下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は19銘柄が上昇、11銘柄が下落しました。中でも決算が市場予想を上回ったジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が3.5%高となったほかダウデュポン(DWDP)も2%高となりました。一方でユナイテッドヘルスグループ(UNH)が2.6%安、IBM(IBM)が1.4%安などとなっています。ダウ平均構成銘柄以外ではプライムデーの販売が好調と伝わったアマゾンドットコム(AMZN)が1.2%高となり上場来高値を更新し、フェイスブック(FB)も1.3%高としっかりでした。一方で決算が市場予想を下回ったネットフリックス(NFLX)は5%超の大幅安となりました。

5.為替・金利等
米長期金利は2.86%と横ばいでした。ドル円は円安に振れ112円90銭近辺で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高と円安を受け本日の日経平均は上昇してのスタートが予想されます。日経平均は昨日までの3日間で760円以上上昇しており利益確定売りが出やすい地合の中で1日を通して堅調に推移できるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)