1.概況
本日の日経平均は144円高の2万2196円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も上昇しましたが新興市場のマザーズ指数は小幅に下落しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したこと、ドル円が111円近辺まで円安に振れたことを受け、日経平均は163円高の2万2215円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げると一時は264円高まで上値を伸ばしました。その後やや上げ幅を縮めて前場を226円高で終えた日経平均は後場に入ると高値圏でのもみ合いとなり一時は269円高をつける場面がありました。日経平均は大引け間際に100円程度上げ幅を縮めて結局144円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6087億円となりました。東証33業種は5%を超える大幅高となった石油石炭製品のほか、非鉄金属、電気機器、海運業など21業種が上昇しました。一方で電気・ガス業、陸運業、水産・農林業など12業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップには連日大幅高となっていたエーザイ(4523)が入りましたが本日は1.5%安と反落しました。任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)、村田製作所(6981)も小幅に下落しましたが、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、ヤフー(4689)、ファーストリテイリング(9983)などが上昇しました。中でも自社株買いを発表したヤフーは11.4%の大幅高となりました。その他材料が出たところでは、第1四半期の決算が減収減益に終わったジュエリー販売などを手がけるヨンドシーホールディングス(8008)は3%近く下落して年初来安値を更新しました。また、外資系証券が投資判断と目標株価を引き下げたゲーム会社のカプコン(9697)は11%超の大幅安となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は続伸しましたが大引け間際に大きく上げ幅を縮めて上ヒゲの長い陰線をつけました。目先は25日移動平均線(本日時点で2万2381円)をすんなりと回復できるかが焦点となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)