みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も窓についての解説です。前回は3つ目の窓を埋めるのかが注目ポイントでしたが、果たしてどういう結果になったのか早速確認してみたいと思います。

先週は6月19日に400円超の下落が発生したあと、翌営業日の取引時間中には75日移動平均線に接近する場面がありましたが、3つ目の窓を埋めることなく反発する展開となりました。

また、一旦5日や25日移動平均線を上回る場面がありましたが、値を保つことができずに反落する結果となり、6月26日には取引時間中に一旦75日移動平均線を下回るなど弱含みました。

ただ、この時点でも3つ目の窓を埋めることができておらず、下向きに変化した5日や25日移動平均線と上向きを続ける75日移動平均線とのあいだで推移する、いわゆるもち合いを形成していると思われます。

そのため、窓を埋めることはできていませんが、上向きの75日移動平均線がサポートになって反発していると考えられ、上下どちらの移動平均線をブレイクしてトレンドが発生するのかが注目されるところです。

仮に三角もち合いを形成しているという仮説が正しいとすれば、三角もち合いの下限が75日移動平均線や5月30日の安値と考えられることから、3つ目の窓を埋めたあと株価は下落せずに反発することが視野に入るのではないかと思われます。

一方で反発が続いた場合、三角もち合いの上限が5月21日の高値となりますから、この上限に近づくことが考えられると同時に、この高値よりも低い位置にある5日や25日移動平均線を上回って推移することが考えられ、上放れの可能性が高まってくるのではないかと思われます。

また25日移動平均線を上回って推移するようですと、5月21日の高値を更新することが期待されると同時に、2月2日と5日のあいだにあけた最初の窓を上回ることも考えられるのではないかと思われます。

今回に日経平均株価の動きは、三角もち合いの上限に2月の窓、下限に5月の窓がそれぞれあいているわけですが、このようにもち合いの上限と下限に窓があいている場合、どちらの窓を埋めてトレンドが発生するのか悩ましいところですが、もち合いの下限のところに75日や200日移動平均線が位置していることを踏まえますと、下限の窓を埋めたあと反発することが期待されます。

また、上限の窓を埋めた場合は、もち合いを上放れることになりますので、高値に接近するパターンになることが予想されます。

さて今週はどのようのような値動きになるのか、引き続きチェックしていきたいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
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