サンプラザ中野くんだー!

1日の朝に発って3日の夕方に戻った。蘇州と上海で歌って来た。蘇州では大学の講堂で。上海ではライブハウスで、だ。ゲストとして3曲ずつね。

メインのバンドは日本人の「ジプシークイーン」。日本での知名度はまだ高くないが、アジア地域では大活躍中。2001年の中国を皮切りにベトナム/ラオス/カンボジア/ブルネイ王国/タイなどなど。数十万人規模のコンサートにも出演して来たのである。日本大使館からも重宝されているらしい。とにかくすごいのはヴォーカルのシノンちゃん。彼女の語学力はずば抜けている。上記の各国で現地の言葉で歌ってしまう。しゃべってしまう。当然ながら通じてしまう。ちなみに広い中国では地域によって言葉も変わる。才能と努力の人なのである。俺は外国人歌手が曲の合間に日本語で話そうとするだけで親近感を覚える。俺と同じくアジアの人々も自国語をしゃべり歌うシノンちゃんにやられてしまうのだ。惚れてまうやろー、なのだ。きっと。俺はといえば適当な中国語でほそぼそとしゃべった。そして日本語で歌った。気持ちは伝わったと思う。上海では四川大地震のチャリティだったし。

というわけで俺としては16年ぶりの中国での歌唱体験だった。16年前は北京で歌った。爆風スランプとして行った。その頃の中国ではロックがアンダーグラウンドだった。激しく客をあおったところ会場の主電源が落とされた。そして我々のマネージャーは公安に拘束されてしまったのだった。あまり良くない思い出である。しかし時代は変わったのだ。蘇州でも上海でもお客さんたちは立ち上がり腕を振って楽しんでくれた。開放政策は着実に浸透しているのであった。

上海では森ビルの展望台に上った。現地の方のコネクションにより最上階まで案内してもらった。地上100階である。地下からものの60秒で100階まで到達する。その技術とその高さと眺望を堪能した。中国人の若きガイドが言っていた。「中国の土地に日本の技術で世界一の森ビルが建った」「中日友好のシンボルだと思います」と。ちょっと感激した。建物+アンテナの高さでは世界一ではないが、建物だけならば上海森ビルは現状世界一なのだそうだ。だぶん。
半年後に万博を控える上海。リニアモーターカーも走っている。ちなみにドイツの技術だそうだ。街はまだまだ建設ラッシュ。ペダル付きのミニバイクが満載の道路。年最安値から70パーセント近くも揚げた株式市場。バブル崩壊のスリル満点。ハラハラドキドキの疾走するアジアを体感できた。帰りはなんと成田まで2時間5分の空の旅。公安にマネージャーが拘束されたトラウマが強かった。でもかなり距離が縮まったぞ。また行きます。月の石を見に。なんちゃってー。

ジプシークイーンのHP http://www.gypsy-queen.com/jp/

12/5 911真相究明国際会議 に出ます
http://911.globalpeace.jp/

サンプラザ中野くん
数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://spnk.jimdo.com/