昨晩はオンラインセミナー「ナイト・セッション活用のツボ~日経225ミニ」、ご清聴頂きありがとうございました。ナイト・セッション(夜間取引)が翌日午前3時まで延長されたことで、私にとっても未知の世界。3時までどういった動きになるか、想像はできてもなかなか戦略を立てづらい時間帯になるでしょう。昨晩は技術的な内容で非常にわかりづらかった方も多かったのではないでしょうか。失礼いたしました。
『大証イブニングセッション時間延長活用セミナー <大証共催>』
~ナイト・セッション活用のツボ~日経225ミニ~
http://ondemand.nice2meet.us/?log_key=monex-1-cd24_0e38cff3b2f9bd05e885034356123c63
(※)オンデマンド化いたしましたので、ご都合のよいときにご覧いただけます。
相場は予測することが大切、そこを強調したかったのです。得意なテクニカル指標があっても、相場予測しないと上手く使いこなすことはできないでしょう。東証のアローヘッドが導入されたことで、これまでは板情報だけを頼りに売買していた、ベテラン・ディーラーは困惑。「相場観のない人(相場を予測しようとしない人)はどんどん証券界から去っていく・・・」、友人トレーダーが酒の席で最近話していたのを思い出します。
さて、ナイト・セッションの時間帯でポイントになるのが、ダウ平均を中心とした米主要指数の値動き。日経225先物も連動します。しかし、米国市場は夏時間は5時(東京時間)に取引が終わりますので、ナイト・セッションが3時に終わったあと、2時間も単独で動く時間帯があります。そうすると、ナイト・セッションの終わり間際に日経225先物のポジションをとっても、そのあとの2時間でダウ平均が乱高下すれば、米国市場で取引されるCME225先物も同じように乱高下します。
翌日、東京市場がスタートする段階で自分がとったポジションとCME225先物にギャップが生じます。買い方は、「ポジション<CME225先物」ならば、そのギャップ相当が利益につながる可能性が高くなります。逆に、「ポジション>CME225先物」ならば、そのギャップ相当が損失につながる可能性が高くなります。もちろん、理屈通りには行きません。
いずれにしても、米国市場の残された2時間の動きを予測しなければいけません。当てるのは100%無理に近いのですが、予測することが大切です。
昨晩、セミナーでお話した内容が少し説明不足と感じましたので、ここで改めてご紹介いたします。株価と移動平均線との関係上のクセを狙ったやり方です。
株価のローソク足は移動平均線を下から上回ったり、上から下回ったりするのは日常茶飯事の動きです。下から上回るにしても、移動平均線が下落している時よりも、上昇している時の方が、株価は移動平均線を通り抜けやすい。逆に、上から下回る時は、移動平均線が上昇している時よりも、下落している時の方が通り抜けやすいのです。ベクトルが同じ方向だからです。
一方、取引時間中によくみられるのは、移動平均線が下落している状況で株価がそれを上回っているケースや、移動平均線が上昇している状況で、株価がそれを下回っているケース。取引時間中はベクトルが逆になっているケースがあります。そういった時に、株価と移動平均線の関係上、本来あるべきクセを狙います。
例えば、ダウ平均の5日移動平均線が下落している状況で、株価が上回っているケースでは、終値にかけて(2時間かけて)株価が移動平均線まで落ちてくる(下がる)クセを予測し、日経225先物のショート・ポジションをとるのです。逆に、移動平均線が上昇している状況で、株価がそれを下回っているケース。そのケースでは、株価が移動平均線まで戻ってくる(上がる)クセを予測し、ロング・ポジションを取る。それだけです。
文章で書くと、難しいように感じますが、PC上で画面を見ていると、不思議と面白くなってきます。私のような若輩がいうことではありませんが、相場の適正水準というものを少し理解することができるかもしれません。もちろん、このクセは為替や個別株にも使えます。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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