高齢化の問題は日本だけでなく今後中国などでも深刻化してきます。経済活動といった観点からも非常に重要なこと。65歳以上の比率が増加すれば、全体的な消費活動は低迷するでしょうし、最も消費するとされる40代の年齢構成比率が高くなると、消費活動全体は底上げされるといわれます。
2年前に取り上げた話題の一部ですが、株式市場は出生率のピークやボトムから40年後に株価のピークやボトムが訪れています。昭和22年~24年の出生数ピーク、団魂の世代といわれますが、その40年後は昭和62年~64年(1987~1989)。実際の株価のピークは忘れもしません、1989年のバブル高値でした。出生数ボトムの昭和35年~37年の40年後は、平成12年~14年(2000~2002)。実際の株価のボトムは少しずれて2003年4月の7603円でした。
注目はこの先です。団魂ジュニア(第二次ベビーブーム世代)、昭和46~49年に生まれた方は、来年~平成26年(2011~2014)に40歳を迎えます。40代になれば一戸建てやマンションなどを買うでしょうし、35年ローンを組むにしてもぎりぎりの年代といえますね。それに伴ってテレビ中心に家電製品などの大型消費は続くでしょう。
少し余談ですが、私も4年ほど前に無理して買った46型の大型テレビ。最近の出来事ですが子供のおもちゃが当たって、画面の右下に大きな割れが・・・。昔の刑事ドラマなどでよくみたピストルを撃った跡のような感じでしょうか。それでもまだ見ることができたので半月ぐらい我慢しましたが、次第に傷口が大きくなり、やがて画面が真っ黒に・・・。これはどうしようもないと思い、メーカーに問い合わせたところ、液晶部分の修理には17万円程度かかるとのこと。新しいのを買った方がいいと、後押ししてくれました。私もその後押しを待っていたような気がしますけど(笑)。
即座に○○○カメラに直行。あるある安いのが、当時30万ぐらいで買った46型のサイズが20万切っている。しかもLED搭載で・・・。フル機能にこだわらなければ15万円を下回る値段で買える、値切り方次第では10万円に近づけることも。その交渉人はなぜか関西人の私。妻にいわせると交渉しているときは、関西弁が特に強く出るそうです。
とにかく、エコポイントも素晴らしいですが、人がたくさんいました。思った以上にまだまだ需要があるかもしれません。
株式市場は二番底懸念で軟調な動きが続いていますが、あくまでも底割れといったシナリオではない。近い将来の株価ピークを見据えれば、・・・景気は意外と底堅い?決して暗くはないといえましょう。
会社にとっても団魂の世代の退職は2010年で終了するので、一気に人件費が低下。理屈では収益が出やすい構造になるはずですが、かつての先生曰く、技術の伝承が次ぎの世代にスムーズに行われていないのが心配である反面、企業は省力化、省人化、情報化など機械や設備の投資はこれからも避けて通れないと。中国向けの機械需要も想像以上に大きい。ファナックの動きなど見ていると、なるほどそうかもしれません。機械株の一部にファイナンスの噂が出るほど、企業の資金需要が多いとも聞きます。少なくとも91年に証券界に入社した私の感覚では、機械セクターにそれほどの資金需要があったときなど、なかったと思います。
きょうも、中国政府が新エネルギーの産業振興に約65兆円を投資するとの報道もされている。中国農業銀行の上場を通過し、25日移動平均線を越えてきた上海総合指数。ハンセン指数はいつのまにか、次ぎの上値をうかがう水準まで回復している。欧米では景気減速懸念が充満しつつありますが、中国経済を「なめたらいかんぜよ!」、かなり古い表現ですが(笑)。
以上
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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