今回は65回目になりますので、一目均衡表の基本数値「65」についてお話したいと思います。そもそも一目均衡表には高値から高値、高値から安値、安値から高値、安値から安値などの変化日を予測するために、基本数値という考え方があります。「9、17、26、33、42、65、・・・・・・」などがそうですね。9や17に関しては目先の波動でよく見かけます。

 26に関しては、単に1か月を取っているのか? 前に取り上げました人間の心理的な部分なのか? 月の引力によって人間心理が変化するといわれており、月のサイクルが29.5日ですから約1か月。そこから日曜日の4日間差し引けば25.5日になります。33は女性の厄年です。

 42は上げ相場、下げ相場のいずれにもきわめてよく出てきます。男性の厄年にもなりますね。そして65は33の倍です。厳密には、33+33-1です。65の深い意味はわかりませんが、日経平均は実に高値と安値が65日周期で動いているのです。

 それぞれの意味は不明瞭なのですが、それなりに使えるのです。基本数値は昨年11月のオンラインセミナーでとり上げたのですが、直近の相対高値や相対安値からその基本数値の分だけ、日数が経過したところを変化日とするわけです。もちろん、すべてのケースで使えるわけは無く、その該当日が高値や安値にならないときはあります。また、上げ相場と下げ相場は相場の変動の仕方が本質的に異なるため、下げ相場に有効、上げ相場に有効といった数字があるそうです。下げは持ちの投げで壊れの相場である一方、上げはまた性質が違いますよね。

 日経平均の65日の周期ですが、最近で見てみますと、
(1)2007.7.9~2007.10.11(65日)、(2)2007.8.17~2007.11.21(66日)、(3)2007.10.11~2008.1.22(67日)、(4)2007.11.21~2008.2.27(63日)、(5)2007.12.11~2008.3.17(63日)、(6)2008.3.17~2008.6.19(65日)、(7)2008.7.24~2008.10.27(65日)
と、重要な部分だけとりあげました。あとから見てあてはめたわけではありません。だとしたら、2008.10.27安値から65日後(2009.2.3)は? 2008.11.21安値から65日後(2009.2.27)は?
 そのほか、今後実際に形成される相対高値や相対安値から未来の重要変化日を予測してみてください。その前後に何か起こる可能性は低くはないと思います。

 現在、オンラインセミナーで一目均衡表を継続して取り上げていますが、今晩で一旦休止となります。最後に実践での総合判断の見方などの話が出来ればいいと思っています。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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