3日前に、3日連続で中華料理を食べた話を書きました。普段中華を食べるのは、100日に1回ぐらいなので、この確率は100分の1の3乗で100万分の1ではないかとも書きました。親愛なる或る友人は、「それって確率が変わってきてるんじゃないですか?」と云いました。即ち、中華を食べる確率が、100分の1より急速に上がってきているのではないかと。私は、確率論的には或る事象が発生しても、次の事象の発生確率は独立で不変であると、その時は考えました。

然しながらその翌日、社内研修等あり遅めの時間までしっかり食べられなかったのですが、それから飲みに出掛けて、おつまみ風に中華を食べてしまいました。この時点で確率1億分の1。そしてその翌日、朝起きて気が付いたのですが、なんと前々から決まっていたランチミーティングが中華でした。更に、そのランチミーティングは同じテーマについてちょっと違うメンバーで2日連続ですることになっており、2日連続で中華をセットしていたのでした。その結果、なんと6日連続で中華を食べました。

或る日中華を食べる確率が100分の1だとすると、その6乗で1兆分の1。チョー珍しい!なんてダジャレを云ってる場合ではありません。そんな確率の低いことが、起きる筈がありません。中華を食べ始めた際の、中華を6日連続で食べる確率は、実際にはもっと全然高いのでしょう。現象が連鎖し、元々考えた確率から大きく乖離して、もっと高い確率で現象が起きる。ブラックスワン的ショックと似ています。

親愛なる友人は元トレーダー。その感覚と洞察は、鋭かったと云わざるを得ません。マーケットの動きも、多分にこのような連鎖反応があると思います。中華を食べながら、そんなことを思ったのでした。