東海道新幹線が最高速度を上げるそうです。時速270キロから時速285キロへ。現在、「のぞみ」で約2時間半かかる東京・新大阪間の所要時間は、2-3分だけしか縮まらないようですが、これは重大事です。「のぞみ」が登場して270キロ運転が始まったのが1992年3月、時速のアップは来年春の予定で、実に23年ぶりになります。

うーむ、この23年と云うのは蝉のような、我が国固有の特別な周期でしょうか?時の大蔵省が総量規制を始めたのが1990年2月。それ以来、不動産価格のみならず、株価、物価、国中のあらゆるプライスが下がり続け、我が国はデフレになりました。それが去年の春に、実に23年ぶりに金融政策の大方針転換がなされ、マネタリー・ベースを2倍にしようということになり、株価も上がり、不動産価格も上がり、遂にコアコアの消費者物価指数も上がり、更には賃金も上がり始めました。

そして新幹線も23年ぶりに速度を上げると云う。インフレ目標は2%。東海道新幹線の速度上昇幅は5.6%。日本中が、23年変わらなかったものが変わり始める。下がらずに上がる。もっとやって下さい!もっとやろう!1990年から1992年の頃に起きたことを、おさらいしたいと思います。