日本は石炭火力発電所の新増設を再開させる方針とのこと。そして温暖化ガス25%削減目標も見直すとのこと。この件に関しては「もの云えば、くちびる寒し・・・」なのかも知れませんが、敢えて考えてみたいと思います。
地球には氷期と間氷期があります。そして現在は間氷期の一番最後の頃で、即ち氷期に向かっているところです。この氷期と間氷期のサイクルはとても長く、そして大きいサイクルです。しかし我々はそのメカニズムを完全には解明していません。また太陽の黒点活動にもサイクルがあり、この活動の繁閑によって地球上の温度は氷期・間氷期の差ほどではないにしても、やはり大きく上下します。江戸時代の頃にはロンドンのテムズ川が完全に凍ったとも聞きます。そのような長短・大小のサイクルが織りなすアヤの中に、今の温暖化のテーマもあると、私はそう理解しています。
私は専門家ではないのであくまでもシロウトの感想ですが、温暖化の問題は太陽や地球の持つそもそものサイクル、波と比べると回避可能な問題で、それは即ち致命的な問題ではないと考えています。ですから温暖化ガスの削減目標の幅や時期は、大変重要な問題ではありますが、決して見直すことが不可能・許されないという類の問題ではないのではないかと思っています。
石炭火力発電、延いては広く火力発電所はどうでしょう?日本はもう何十年も新しい火力発電所の設計・建設に力を入れないで来ました。原子力発電に力を入れてきたからです。しかし数十年前の日本の自動車と今の日本の自動車の燃費も性能も桁違いに違うように、今の日本の技術を動員すれば、既存の火力発電所に比べて遙かに高性能で環境にも優しい発電所が作れるのではないでしょうか?
ですから色々な論点や問題を抱えつつも、石炭火力発電所の新増設と温暖化ガスの削減目標の見直しに、反対意見もあることと思いますが、私は基本的に賛成です。いずれにしろこの行方をしっかりと見守りたいと思います。