今日は埼玉県民の日です。34年前の今日、小学校が休みだったことを利用して、浦和から一人で上野動物園まで行き、パンダを見ました。初めて日本に来たパンダは大人気で、来園者に見られるパンダの負担を考えて、当時は一日あたりの入場制限もしていました。
上野に着くと駅の近くまで列が伸びていて、私の目の前で動物園の方がプラカードを持って並び、「はい、パンダは今日はここまでです」と打ち止めにされてしまいました。あ、いけない!しかし小学校3年生が一人で上野動物園まで来るのも珍しいので、私はそれを逆手に取り、プラカードの直前に並んでいる家族連れの一員であるようなふりをして列に紛れ込み、なんとかパンダを見届けました。
家から駅まで1キロちょっと、その駅から上野駅まで30分以上。まぁザックリ云って往復2時間の距離です。加えてパンダ列に恐らく2時間は並んだでしょうから、総計5〜6時間の行程だったでしょう。何で一人で行ったのでしょう?親と喧嘩でもしたのでしょうか?それとも「行きたい」「行っといで」と云う程度の、緩い状況だったのでしょうか?
1972年11月14日。最低気温11.4度、最高気温16.4度。穏やかな一日だったようです。冒険癖はその頃には既に確立していたようです。今日は違うことを書こうと思っていたのですが、日付を見たら昔のことを思い出してしまいました。あの日の上野動物園、特にパンダ列最後部の光景は、今でも鮮明に目に焼き付いています。人の記憶は面白いものですね。