最近の九州での降雨量が、例年に比べて極端に少ないそうです。これは少なからず様々な影響を海産物に与えるでしょう。例えば熊本産の牡蠣(かき)。小振りで美味しいのですが、牡蠣は川から流れ出る森のエキスを吸い込んで味が作られるので、雨が降らないとエキス不足になるでしょう。

有明の海苔にも影響がありそうです。温暖化に伴う環境の変化が、色々な影響をあちこちで与えていることでしょう。海流の変化による漁場の移動や、エチゼンクラゲの大量発生のような異常現象が供給を減らし、一方で中国の発展に伴う需要の増大などが、海産物の市場価格にも影響を与えています。

マグロなどは顕著な例です。日本では人気がありすぎて、皮肉なことに大安売りのお寿司屋さんが乱立し、その結果世界のマグロ市場に於ける購買力が低下しているようです。即ち日本以外の国の方がより高い値段を払うようになり、日本への供給が減ってきているそうです。近海の高級食材は格別です。インド洋などからのマス・マーケットの話です。過ぎたるは及ばざるが如し。何事にも戦略が必要です。海産物の値段の中にも、マーケットやビジネスの奥深さを見る気がします。