生まれて初めて鹿児島に来ました。仕事で来たので街を探索する時間は無さそうですが、妙な興奮を憶えます。薩摩藩というと島津七十七万石、大藩中の大藩です。私は関東の人間で江戸びいきな所があり、薩摩というと倒幕の中心ということで或る意味で敵対勢力にあたるのですが、朗らかで剛健・快活なイメージがあり、こんなことを言うと山口県の人に怒られそうですが長州よりも親しみや憧れを感じます。

薩摩というと先ず思い出すのがサツマイモと絵です。てんぷら屋さんに行くと○に十の薩摩藩の家紋がメニューに書いてあるところがありますが、これはサツマイモのことです。司馬遼太郎によると鹿児島には文筆家は少なく、代わりに画家などが多いとのことで、これは天気が良くて桜島などが圧倒的に美しいので、内向的な思索をして文章を書くよりも美しい自然を描くことの方が自然だったからとの理由付けでした。

薩摩は明らかに江戸とは違う文化圏を形成してきたのでしょう。江戸びいきというのは、かつては「俺は江戸っ子だ」みたいな感じで誇りに近い感情を持っていたのですが、そのように思ってしまうところが、まんまと家康の「全国骨抜き競争力低減江戸化政策」に嵌ってしまっている訳で、最近は反省をしています。文化が違うと、当然食べ物・飲み物も違います。たった一日の滞在ですが、日本の中の非江戸的文化を頑張って探してみたいと思います。