昨日はここ最近のドル安についてつぶやきましたが、長期的な為替の動きについて少し考えてみました。各通貨の経済に「平均年齢」をつけたらどうなるでしょう?日本人の平均年令は41才ほどですが、若い人は経済活動をあまりしていませんので、円経済の平均年令はかなりの高齢でしょう。日本人の平均年令は世界一ですが、主要他国に於いては若年層の経済活動が日本よりも活発であり、また移民などによってその国の経済の担い手は若くなりがちと思えるので、円以外の主要通貨の経済(例えばドル経済)の平均年令との差は、更に広いでしょう。逆に引退した富裕層などが多く暮らすようなバカンス国経済の平均年令との差は、若干狭まるかも知れません。

いずれにしろ、規模のある通貨経済の中では、円経済はもっとも高齢の筈です。さて、我々はもっとも高齢な通貨だけを持っていて平気でしょうか?これは個人投資家の資産配分という観点からも、国の外貨準備高や対外直接投資という観点からも、気になるポイントです。日本は、或いは日本の投資家は、もっともっと若い通貨の保有量を増やさなければいけないのではないでしょうか?勿論これは長期的な視野に立った話しであり、今どうこうということではありません。しかし年金問題と或る意味で同根の問題であり、国の財政という観点からは重要な問題だと思います。