来月から20年ぶりに新しいお札が流通し始めます。新札を発行する主な理由は新技術を使って偽造を防止する為だそうです。お札の交換機などに需要が生まれるので経済効果も部分的にありますが、企業負担が高まるので逆効果の部分もあり、結局のところ大して経済には影響がないようです。ヨーロッパで通貨がユーロに変わった時は、古いお札に使用期限を設けた国もあったようですが、日本ではそのような措置は取りません。思うに、旧札ではなくて、新札に予め使用期限を付けておいたらどうでしょうか?未来になってとっても古いお札が出て来ても、それが本物かどうか識別するのは簡単ではないかも知れませんが、使用期限が決まっていれば安全です。そして何より、お札に予め使用期限を付けておけば、将来の財政再建にも役立つでしょう。
お札は最終的には或る意味で国の国民に対する借用証書だと言えるでしょう。そのお札が市中に流通した末に、うっかり燃やしてしまったりとか、二度と出てこない所に隠れてしまったりとかもあるでしょう。そういった時に、お札に使用期限がないと国の借金の額は減りませんが、使用期限を付けておけば、その期限までにその時の新札に交換しなければ、自動的に国の借金は減ります。むろんこれは本末転倒の議論で、我々がわざわざ自らの財産権を侵害するような仕組みを造ることもないのですが、色々な技を重ねないと、財政再建は大変ですよね。