暑気払いという訳ではありませんが、マネックスではこの夏「トト」を開催することにしました。マネックスポイントを賭けて、8月末の日経平均株価を当てます。ピタリ賞だと最大で賭けたポイントの80倍まで取引手数料を無料にします。
ポイントは10ポイントで1円相当ですから、要は当てると最大800倍までポイントが増えるという計算になります。題して「トトマネチョ」。還元率は100%で、拠出されたポイントは全て当選者に還元されます。ところでこの還元率、世の中のくじの類の数字を御存知でしょうか。宝くじやサッカーくじ(トト)は50%弱、日本の公共賭博は約75%、カジノのルーレットは約95%です。宝くじの還元率の低さが目立ちますが、還元しないお金は発売した地方自治体に納められ、そのうちのかなりの部分は道路改良事業に使われています。果たして宝くじを買っている人たちに対して、この還元率の低さと収益の使途についてよく説明されているのでしょうか?私は宝くじは買わないので分かりませんが、ちょっと心配です。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。