衆議院議員の選挙に関する公職選挙法改正案が本日衆議院を通過しました。一票の重さの違いを是正するために各都道府県における選挙区の数を増やしたり、減らしたり、或いは選挙区の区割り変更などをしました。この結果、一票の重さは最大で2倍強の中に収まりましたが、区割り変更の影響を受ける議員の強い反対もあったようです。
「なんで俺のところが」とか「どうして俺の選挙区はこんなに広いんだ」とか、そういったことでしょう。しかし選挙権は課税権とセットのものであり、政治の対象は「人」であって「土地」ではありませんから、人口よりも土地の大きさを重要視するような発言には首をひねってしまいます。そもそも一票の重さの差が2倍強でも構わないと考えているからそのような発言も出るのでしょうが、そもそも本来はなるべく1倍に近付けるべき問題です。区割りについて大騒ぎをしても、全体の定数を増やそうという案がどこからも出てこないのも気になります。以前につぶやきにも書きましたが、私はいっそのこと定数を倍増してしまった方が、一票の重さもきちんと是正されるし、国会の構造改革も進むと考えています。
(2002年4月24日つぶやき参照
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/index.html)区割りに文句は言っても、定数を増やしたがらないのは一人一人の利権が薄まるからではないでしょうか。