JR京浜東北線に乗っていると、たまに209系という、どこかペラペラした車両に当たります。この車両は省電力型の車両で、「209系は従来の103系の47%の電力で走っています」と書かれたシールが貼られています。このことには最近気が付いたのですが、実はこの車両は1993年から既に走っているようです。47%というとかなりの消費エネルギーの低減ですから、それなりの技術革新があったのでしょう。しかし一方パンタグラフが擦って電気を受け取る架線は見たところ昔も今も何も変わっていないようです。電気の動力への変換を効率良くすることも重要ですが、送電に伴うエネルギーのロスもかなり大きい気がするので、次はその辺りで技術や方法の革新が起こるのでしょうか?しかし送電中にロスした電気エネルギーも熱に替わっているのかと思うと、オフィスの下に広がる東京駅周辺の景色もどこか暑苦しく見えてきました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。