どこの市場もサッパリしません。金融商品総崩れ的様相です。これはやはり資本市場の本丸であるアメリカ市場に於いて、コンフィデンスに傷がついたのが唯一最大の理由でしょう。日本ではかなりの停滞感がありますが、欧州でも然り、事の発端であるアメリカに於ける不安感・焦燥感は更に遙かに大きいものでしょう。昨年9月のテロのショックもかなり大きいものでしたが、あの時はその攻撃に対して闘おうとする民意がありましたし、その民意を背景にしたリーダーシップもありました。しかし今回はどこかずるずるとしています。実態はさして変わっていない。コンフィデンスの水準が変わっただけです。以前にも書きましたが、経済活動は全て信義則というか相手に対する信頼、全体に対するコンフィデンスに大きく依存しています。そしてコンフィデンスを取り戻す要因・過程は、外部から来るのではなくて、いつも内部から沸いて来るもの、或いは内部から出し合うものであることを忘れてはいけないと思います。