サイバー攻撃による個人情報の漏洩などがリスク資産の重荷に

多くの方が利用するウェブサービスを標的としたサイバー攻撃により、個人情報が漏洩する事案が発生しています。こうした脅威への対策として、各企業には迅速かつ適切な対応が求められています。こういったことは、オンラインでの投資・資産運用に対する投資家の不安を高める要因にもなり得ます。株式や暗号資産への資金流入が鈍り、一時的に、資金の現金化を検討する投資家もいるでしょう。

市場全体への影響はまだ見極めが必要ですが、リスク資産の上値を重くする材料として警戒しています。

BTC(ビットコイン)は上値が重い展開に、売り中心のトレードを意識

BTC/JPY日足チャート:次のブレイクアウトを待つ展開か

BTC/JPY日足チャート分析です(図表1)。

高値圏でのもみ合いが1ヶ月ほど続く中、徐々に上値を切り下げており、トレンドラインを割り込みつつあります。

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

MACDもゼロライン付近まで調整しており、次のブレイクアウトを待つ展開です。

動き出した方向にトレンドが強く発生しやすいとみているため、逆張りトレードは控えめにしたほうが良いと考えます。

個人的にはSMA90(水色)やSMA200(橙色)までの調整を想定しており、下目線です。現在の金融市場の動向を見守りながらのトレードになりますが、冒頭で触れたサイバー攻撃への不安も、投資家心理の重しになると考えています。短期的には売りを中心に相場を見ていきたいと思います。

4時間足チャート:1250万円割れから下落トレンドが加速するか?

BTC/JPYの4時間足チャート分析です(図表2)。

1250万円をサポートに踏ん張っている格好ですが、24時間以上この水準に張り付いているため、逆張りの押し目買いもある程度積み上がっていると考えます。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ここから反発しても、押し目買い勢の利益確定や戻り待ちの売りに押されやすく、すぐに上昇基調へ転じるとは考えにくいです。もう一段の下落を警戒し、売りを中心としたトレードを継続したいと考えます。

今週(10月26日週)前半に戻りを見せる場合は、SMA30(黄色)やSMA90(水色)が位置する1275万~1290万円のゾーンを意識し、戻り売りを検討したいところです。

ETH (イーサリアム)はBTCよりも弱い値動き続く

ETH/JPYの4時間足チャート分析です(図表3)。

下降平行チャネル内で推移しており、BTCよりもチャートの形状が悪いとみています。高値を明確に切り下げており、下ヒゲを伴いながらも安値を徐々に更新しています。短期的な反発力も乏しい値動きです。

【図表3】ETH/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTCと比べて上値の重いアルトコインが多く、サイバー攻撃への警戒が投資家心理に影響している可能性もあります。ただし、足元の下落との因果関係は確認できず、時価総額の小ささだけでセキュリティリスクの高低を判断することもできません。

積極的に資金が向かいやすい局面ではないとみており、アルトコインはBTC以上に戻り売りが出やすいと考えます。

ETHの戻り売り戦略もBTCと同様に、SMA30(黄色)からSMA90(水色)にかけてのゾーンを意識し、37万5,000~38万5,000円付近を考えたいと思います。

今週(10月26日週)の暗号資産(BTC・ETH)動向のポイント

・サイバー攻撃への警戒が投資家心理を冷やし、リスク資産の上値を重くする可能性に注意。
・BTCは日足で上値を切り下げており、短期的には下方向を意識。1250万円のサポートを割り込むかに注目。
・BTCの戻り売りは、SMA30やSMA90が位置する1275万~1290万円付近を意識。
・ETHはBTCよりも弱い値動きが続いており、37万5,000~38万5,000円付近での戻り売りを検討。