本日マネックスの株がとうとう公募価格を割りました。日経平均は11ヶ月前の上場日から20%以上売られています。証券株やネット関連株の中で大きく売られたものがある中で、何とか今日までこらえてきましたが遂に割れました。株価は市場が決めるものですが、公募価格だけは発行体もその決定に関与します。ですから公募価格を割らないことは証券会社の矜恃として我々には重要でした。株主総会や株主懇談会で説明したマネックスのビジネス・モデルの内容とその実行には自信を持っていますが、これからも皆様や市場の声をしっかりと聞き、必要に応じてビジネス・モデルの修正も行ないながら、業績の向上に努めて参りたいと存じます。今後とも御意見・御批判・御支援のほど宜しくお願い申し上げます。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。