シャープがMURAMASAと言う名の薄型ノートPCを発売しました。村正と言うと徳川幕府にとっては曰く付きの刀で「妖刀」と呼ばれた銘です。刀に趣味がある訳ではありませんが、数年前に東博(トウハク、上野の東京国立博物館)で刀剣展を見たことがあり、それは本当に素晴らしいものでした。聖徳太子の所持品だったという直剣(これは確か国宝)から正宗・村正、何でもありました。凛とした刃、奥深い輝き、微妙なしかし極めて強い緊張を持った反り。刀工の技と偶然の賜物なのでしょうが、一方無数の刀剣の中からいいものを見極めて評価してきた努力と審美眼にも驚嘆せざるを得ません。美術館や博物館へはもっと足を運べればいいなと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。