1981年に創刊されたあのフォーカスが廃刊するそうです。小さい頃から写真が好きで(ちょうど創刊の頃は高校で写真部の部長をしていました)、特に名取洋之助やタイム・ライフ的な報道写真が好きだった私は随分大きな興奮を覚えて創刊号を買った記憶があります。
撮るフィルムはいつも黒白(英語が Black & White なので、我々は敢えて白黒といわずに黒白と呼んでいました)で、望遠レンズよりも広角レンズで情報量の多い写真を撮ろうとするなど、写真には一種のこだわりを持っていました。そんな私にとってフォーカスはちょっと特別な存在でした。残念ですがこれも時代の流れなのでしょう。「パパラッチ」は感心しませんが、フォト・ジャーナリズムといったものがなくならないことを願います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。