歌の旋律が耳に残ります。ふと気がつくと軽く口ずさんだりしていて、しかしよくよく歌詞を聴いてみると実はえらく重い詞だったりすることもあります。そもそもろくに歌詞も聴き取れない海外の歌でも旋律を覚えて、本来であればその場のTPOに合わない内容の歌を口ずさんでしまうこともあります。旋律の印象はとても強いようで、何回か聴いたCDだと1曲が終わると次の曲が始まる前にその旋律が無意識のうちに頭の中を先取りして鳴り始めます。これは旋律といったものがより記憶に残り易い性質なのでしょうか?恐らくそうではなく、旋律などを記憶する脳の部分の容量が余っていて、その結果鮮明に覚えてしまうのではないでしょうか。だとすると何故その部分の容量が比較的に大きいのでしょうか?かつてヒトはもっとメロディーに富んだ生活をしていたのではないかと私は思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。