昨日はアメリカの大学院生に会いましたが、今日は日本の大学院で講義をしました。実は知り合いに頼まれたりで2つの国立大学と1つの私立大学で非常勤講師をしています。全部合わせても平均で1月に1回講義がある程度なのですが、教室やキャンパスで最近の若い人の文化というか流行、日常生活、雰囲気を感じることができて割と楽しみにしています。今日は昨日と同じ質問、「この中で株の取引をしている人はいますか?」を聞いてみました。150人ほど入る教室は満席だったのですが、手を挙げた人は1人だけでした。
株に興味がある人は?という質問でもせいぜい10人程度でした。やはりアメリカと日本では随分違います。しかし逆に言うとアメリカではあと10%しか成長の余地のない一方(9割の学生が手を挙げましたから)、日本では99%の可能性があるとも言えます。何事も裏と表と二通りの見方が出来ますね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。