「NISAの成長投資枠で株を買いたいけれど、どの銘柄を買えばいいか分からない」、そんなお悩みを抱えていませんか?
ウェブ上で公開されている投資情報サイトや証券会社の銘柄検索ツールを使うと、「10万円以下で買える」「売上が伸びている」などの条件で、候補となる銘柄をある程度の数まで絞り込む(スクリーニング)ことができます。
しかし、本当の悩みどころはここからです。リストアップされた数十社の中から、自分の大切なお金を託す「最後の1社」をどう選べばよいのでしょうか。これまでは、自力で各社の分析を行うか、証券会社などで提供されているアナリストレポートなどをもとに判断するなどしか選択肢がありませんでした。
生成AI(ChatGPTやGemini)を使った銘柄選定の手順
今回、筆者はある「実験」をしてみました。「話題の生成AI(ChatGPTやGemini)を使い、どうすれば納得のいく1社を選ぶことができるか?」という検証です。具体的なプロンプト(命令文)を踏まえて一連の流れを解説します。
先に結論をお伝えすると、AIにいきなり「おすすめの株は?」と聞くのはNGです。それでは、誰にでも当てはまる無難な回答しか返ってきません。大切なのは、以下の役割分担です。
銘柄検索ツール :客観的な財務データから「候補」を洗い出す
AI :抽出されたデータを、あなたの目的に合わせて分析する
あなた :自分の目的をAIに伝え、最終的な投資判断を下す
では、具体的な流れを見ていきましょう。
STEP1:銘柄検索ツールで「候補となる銘柄」を集める
まずは、銘柄検索ツールを使って数十社まで絞り込みます。今回は、一例として、マネックス証券の提供する無料ツール・銘柄スカウターライトを利用します。
銘柄スカウターライトの中にある「おすすめスクリーニング」を使えば、あらかじめ準備された検索条件をつかって、全上場企業の中からワンクリックで数十社の銘柄に絞り込むことができます。
今回は「業績は好調なのに直近の株価がさえない銘柄スクリーニング」を選択し、銘柄を抽出します。実際に抽出されたのは37件でした。(2026年4月9日抽出)これらの抽出された37社分の会社名をコピーしておきましょう。
STEP2:AIに「自分の投資目的」を伝える
AI(ChatGPTやGeminiなど)にコピーした会社名を貼り付けます。その上で、NISAで長期投資するために1銘柄に絞り込みたい旨を伝えます。この時に、単に銘柄を比較させるのではなく「あなたの投資目的」をセットで伝えることが最大のポイントです。
【AIへの質問(プロンプト)例】
「私はNISAの成長投資枠を使って、10年以上じっくり持ち続ける企業を1つピックアップして投資したいと考えています。銘柄スカウターライトを用いて見つけた以下の銘柄を比較し、『10年後も業績が崩れる心配が少なく、安心して長期保有できそうな会社』を理由と一緒に教えてください。専門用語は分かりやすい言葉にしたうえで説明してください。 A社、B社、C社…」
STEP3:AIの分析を参考に「あなた自身」が決断する
それでは、AIからの応答を見てみましょう。今回はChatGPT(Instant5.3)を用いています。
※AIの回答は常に同じではありません。またAIは事実と異なる回答をすることがあります。最終的な投資判断はご自身で行ってください。
【AIからの応答(抜粋)】
「10年投資で重要なのはこの3つです:
① 需要がなくならないか
→ 景気が悪くても使われ続けるビジネスか
② 競争に勝ち続けられるか
→ 他社に簡単に真似されない強みがあるか
③ 安定して成長できるか
→ 売上・利益が長期で伸びやすい構造か」
上記の通り、10年以上の長期投資を見据えた銘柄選びで、AIが重視している点が3つ挙げられています。
その上で、37社を
「Aランク(長期安定+成長)」
「Bランク(成長性は高いが不確実性あり)」
「Cランク(景気・流行依存が強い)」
に分け、最終的にAIの考える結論を出してくれました。
【AIからの応答(抜粋)】
結論 あなたの条件に一番合うのは:
X社:東証プライム、小売業理由
・需要が消えない
・顧客が離れにくい
・成長も続くとにかく安定重視ならこちら:
Y社:東証プライム、化学
上記のようにAIが銘柄を絞り込んでくれました。この回答を起点に、詳しく個社それぞれにおいてビジネスモデルや成長性、リスクについて引き続きAIとの対話を行い、深堀りしたり、実際に企業のウェブサイトを訪れ決算資料を確認するなどして、ご自身が投資対象として納得できれば銘柄選びは完了です。
納得のいく結果が出てこなければ、「配当重視で選ぶなら」「テンバガー(10倍株)狙いなら」「この中で絶対避けるべき銘柄」など、あなたが求めている条件を追加しながら、再度分析してもらえばよいでしょう。
AIは未来を当てる予言者ではありませんが、膨大なデータからあなたの「迷い」を整理してくれる強力なパートナーです。銘柄検索ツールで見つけた気になる銘柄を、まずはAIに相談してみませんか?
※本コラムのAIの回答は参考情報です。AIは事実と異なる回答をすることがあります。最終的な投資判断はご自身で行ってください。
