以前に地平線の近くに見える満月は赤くて大きいというつぶやきを書いたことがあります。その時は大きく見える理由について、空気の屈折率の違いではないだろうかと書いたのですが、どうも間違っていたようです。ふとしたきっかけで今日目にしたある本によると、月は地平線の上にあって大きく見えていても、天空高くあって小さく見えていても、実際に見えている大きさは変わらないそうです。つまり単なる錯覚だというのです。地上の遠くの方にある建物の更に向こうに月が見えるので、「月はとても遠くにある」と脳が考え、にも拘らず普段と同じ大きさでしかないので、逆に大きく認識、即ち錯覚させてしまうというのです。分かったような分からないような理由ですが、実際ものさしなどでどのくらいの大きさに見えているかを測定すると、確かに同じ大きさだそうです。「大きい月」を股から逆さまに覗くと、地上の建物が見えにくくなって月はかなり小さくなるそうです。今度試してみます。「錯覚」というものは自然現象にも人の営みにも存在しますが中々奥が深そうですね。