「仕掛け」の重要性をいつも感じます。1つ1つのパフォーマンスで勝つことはできても、常に勝ち続けることはできません。何かを大きく変えて行くためには、仕掛けを作り直すことが大切です。今回の政局は中々興味深いものです。最初の仕掛けの変更は、総裁選における一般党員の都道府県単位の票が1票から3票に変わったことでしょうか。その結果国会議員だけで決められていた総裁選が、地方の一般党員の声を無視できなくなりました。そして派閥を無視した党人事や、派閥の長との折衝の拒否。若手・女性・民間からの登用。「何でもある」というイメージが、活用されていなかったリソースに期待感を持たせ、それがヒエラルキーや既得権益を破壊して行く原動力になるかも知れません。これからどうなるかはまだまだ不明です。しかし可能性は感じます。1票から3票への仕掛けの変更が、もしかしたらとんでもない変化をもたらすかも知れません。