過去1年間12ヶ月累計のリターンは20%超え

6月の戦略ポートフォリオのリターンは3.61%となり、ベンチマークのそれを上回った。2024年の7月から運用を開始したので、ちょうど1年のトラックレコードが蓄積された。戦略ポートフォリオの過去1年間、12ヶ月累計のリターンは20%を超え、同4%弱のベンチマークを17%強アウトパフォームする結果となった。

月間ベースで見ると、過去1年でベンチマークに劣後した月は3回、マイナスのリターンを記録したのも3回であり、その3回のマイナスリターンをトータルするとマイナス2%程度である。従前から述べている通り、ダウンサイドに強いポートフォリオ運営をこころがけてきたが企図した通りの結果となった。

表1:戦略ポートフォリオのパフォーマンス

この1年を振り返ると、歴史的な波乱の相場だったが、このような市場環境で、ほとんど下がらず、アップサイドはマーケットをビートするという結果を残せた。(グラフ1ご参照)この7月からの第2年次も同様の方針で運営していきたい。

グラフ1:戦略ポートフォリオのリターン
 
表2:6月のパフォーマンス上位10・下位10銘柄

7月の戦略ポートフォリオを公開 

さて、7月のポートフォリオは以下の通りの入れ替えをおこなう。銘柄選択に使用したファクターは従来通り、人的資本の代理指標である人件費/時価総額、低ボラティリティ、ネットキャッシュ比率、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)、モメンタムの指標としてWML(ウィナー・マイナス・ルーザー)、FCF(フリーキャッシュフロー)の3期増加率などである。

それらに加え、市況の流れのよみでコア銘柄の入れ替えも一部実施している。

表3:7月ポートフォリオへの削除銘柄・追加銘柄
 

その結果、最終的なポートフォリオはリストの通りである。

表4:7月の戦略ポートフォリオ・銘柄リスト