アメリカ合衆国第5代大統領モンローは、欧州、米州間の内政不干渉をアメリカの外交政策の原則としました。孤立主義、あるいは不干渉主義と言われるこの考えは、いつしか民主主義の擁護という大義の下に、他国において予め情報を摂取し、問題が起きないように警察活動をする主義に、微妙に、そして大胆にすり変わっていきました。面白いのは、アメリカ人にモンロー・ドクトリンって何?と聞くと、不干渉主義とは全く逆の答えが返ってくることがママあることです。一旦主義という名前がついてしまうと、その解釈や使われ方は、時代や情勢によって変化していくものなのでしょう。