日本語は外国語をうまく取り込むことに大変長けた言語ですが、どうも昔の日本人の方が耳が良く、またセンスも良かったのではないかと思うことがあります。最近の外来語は、大概教科書的な発音(これはこう発音すべきと言うものであって、実際どう聞こえるかとはちょっと違います)をそのままカタカナで表すのが普通ですが、昔の外来語は例えばロンドンのセビル・ロー(セビル通り)を発祥とするスーツを「背広」としたり、白いシャツ、即ちホワイト・シャツを、聞こえるがままに「ワイシャツ」として、更に胸元のネクタイの形に似せて「Yシャツ」と書いたりと、なかなか洒落ています。まぁ、逆にそれだけ外国語が身近になったので、そのまま表記するのが主流になったと言うことでしょうか。