今朝の新聞に、都市公団の調査によるとリバース・モーゲージを利用したいと思っている人が4割いるという小さな記事がありました。皆さんリバース・モーゲージってご存じですか?高齢者向けの金融商品ですが、死亡時に住居を売却し、その価値を担保にその住居の購入費用の一部や、生存時の生活費に充てるというものです。アメリカではポピュラーな商品で、私もこれは是非日本でももっと利用されるべきだと常々思っていたのですが、今日の記事はその考えをまさに肯定してくれたのでちょっと驚きでした。実際の調査内容を見たわけではないので何とも言えませんが、恐らく商品のコンセプトを説明して意見を聞いたのでしょう。私が知る限りでは(不勉強なので間違っているかも知れませんが)、現在こなれた形でのリバース・モーゲージのパッケージは日本にはないと思います。信託銀行などが、早く使いやすい形で商品化してくれるといいのですけどね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。