先日、名古屋にいる銀行時代の同期から突然「3月5日に名古屋に来るの?」とLINEが届きました。どうやら、私があるイベントで登壇するという情報が名古屋の新聞に載っていたようです。こっそり日帰りするつもりでしたが、予定を変更し、同期たちと飲みに行くことに。四日市から来てくれた同期もいて、合計8人で名古屋のソウルフード「味仙」へ。結局、紹興酒を何本空けたのか覚えていません(笑)。

当然、〆は元祖台湾ラーメン。さらに、同期が気を利かせて「台湾ラーメン(イタリアン)」も注文してくれました。イタリアン……真っ赤。ずるっとすすって食べるものではありませんね。吸った瞬間に辛さでむせました。しかし驚くべきは、その先。メキシカン、アフリカン、そしてエイリアンと、辛さの向こう側への扉が続いているのです。エイリアンに至っては、もはや国を超えて未知の世界。イタリアンでさえ刺激が大きいのに、その先の世界を普通に楽しめる人がいるのか?と驚きましたが、同期曰く「いる」そうです。名古屋の奥深さを感じた夜でした。お土産にいただいた「みせんべい(台湾ラーメン味)」も激辛なのでしょうか。何を話したか覚えていないくらいくだらない話をして、ただただ笑い合う時間。若い頃も、今も、私の心の平和を支えてくれているのは、やっぱり同じ時間を過ごした仲間なんだなと実感しました。

私は基本的に気分が沈むことはあまりなく、「怒り」もエネルギーに転換できますし、嫌なことがあっても「まあ、そういう人なのね。人は人」と受け流す方です。それでも、ときには行き詰まることや、気持ちがどんよりすることもあります。たいていは「忘れられる力」で寝たらスッキリするのですが、それでも簡単に割り切れないことがある。そんなとき、私はあえてこもらず、人と話します。くだらない話をして、笑い飛ばします。同期たちとは、今でも新入行員だったころの失敗談や武勇伝を語り続けています。20年後も同じ話をしている気がしますが、それでいいんです。気分が沈んだとき、「この人と話せば必ず笑える」と思える仲間がいること。それが、何よりの支えになるのだと思います。