市場の期待を大きく上回り増益となった3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も8月中旬に終わりとなりました。日本経済新聞社の集計では、円安や値上げの浸透、生成AI(人工知能)向けの需要増、業務の効率化による採算の改善などにより、この第1四半期の上場企業の純利益は前年同期比で10%近い増益となりました。そしてこうしたなかには市場の期待を大きく上回り増益となった銘柄もみられます。
そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから、第1四半期の営業利益がコンセンサス予想を50%以上上回り増益となった銘柄をピックアップしてみました。例えばTOTO(5332)は国内でリフォーム向け製品の値上げが寄与したことや、米国を中心とした海外事業も好調だったことなどから、第1四半期の営業利益がコンセンサス予想を74.5%上回り、前年同期比で2.4倍となっています。