東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株高と円安を受けて大幅反発となりました。184円高の27,683円で寄り付いた日経平均は9時30分過ぎに156円高の27,655円を付けた後上げ幅を大きく広げると11時20分前に411円高の27,910円まで上昇し399円高の27,898円で前場を終えました。404円高の27,903円でスタートした後場の日経平均はさらに上げ幅を広げ13時50分に462円高の27,961円まで上昇し高値を付けた後伸び悩みましたが、その後も高値圏で推移すると結局428円高の27,927円で取引を終えています。こうしたなか新興株も高く東証マザーズ指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

2月の既存店売上高が好調だったファーストリテイリング(9983)やエービーシー・マート(2670)、ユナイテッドアローズ(7606)、ライトオン(7445)などが買われました。ファーストリテイリングは2月後半から気温が上がり春物商品が伸びたことなどから国内ユニクロの2月の既存店売上高が前年同月比で21.3%増と高い伸びとなったことで3.9%高となり、日経平均を1銘柄で107円押し上げました。また、エービーシー・マートも降雪需要により冬物が好調に推移したことなどで2月の既存売上高が39.8%増となったことから4.6%高となり、ユナイテッドアローズもビジネスやフォーマルアイテムが好調に推移したことに加え、気温上昇とともにカジュアル衣料の需要が活発化したことなどから2月の既存店売上高が25.3%増となったことで一時3.8%高となりました。ライトオンも定番のジーンズを中心にボトムスが好調に推移したことなどから2月の既存売上高が前年同月比13.2%増となったことで一時3.2%高となっています。

さらに投資判断と目標株価の引き上げを受けて大手鉄鋼株が堅調でした。神戸製鋼所(5406)が一時5.1%高、日本製鉄(5401)が一時2.2%高、JFEホールディングス(5411)も一時2.0%高となり、神戸製鋼所と日本製鉄は昨年来高値を更新しています。同じく投資判断と目標株価の引き上げを受けてオークマ(6103)や村田製作所(6981)も高く、オークマが一時7.2%高となり昨年来高値を更新し、村田製作所も一時3.6%高となっています。一方でロック・フィールド(2910)が一時2.0%安となりました。原材料価格やエネルギー価格が想定を超えて上昇していることなどから2023年4月期の営業利益の見通しを20億円余りから13億円弱に下方修正したことから売りが優勢となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は428円高となりました。アトランタ連銀総裁が今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを支持する姿勢を示したことから利上げペースが加速することへの警戒感が後退し昨日の米国市場が上昇となったことに加え、米長期金利の上昇を受けて136円台後半まで円安が進んだことから大幅高となりました。27,900円台まで上昇し2月16日に付けた今年の終値ベースの高値(27,696円)や2月6日に付けた取引時間中の今年の高値(27,821円)をしっかりと超えてきました。そのためこれまでの27,500円を中心としたレンジ相場を上に抜けたとの見方も出てきそうで、週明け以降の一段高への期待も高まりそうです。なお、日本時間の4日午前0時には2月の米ISM非製造業景況感指数の発表が予定されています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)