堅調な欧州株、日米株は巻き返しとなるか

海外市場では欧州株が相対的に堅調です。史上最高値にあとわずかに迫っているFTSE100他の、ストックス600を中心に、2022年8月や11月の戻り高値を更新した主要指数が多く、上向きトレンドに変わった可能性を示唆しています。

【図表】欧州株が相対的に堅調(~2023年1月13日)
出所:QUICK Astra ManagerよりDZHフィナンシャルリサーチ作成

日米株の出遅れ感が指摘される中、米国市場もダウ平均が34,000ドル台を回復、ナスダックは6連騰(1月13日現在)と2011年11月以来の長期連騰記録で底入れ感が強くなっています。ここから米国株の巻き返しが強まれば、日本株にも追い風になることが予想されます。

日銀会合が相場の分岐点となる今週

海外投資家は2022年12月の日銀金融政策決定会合(以下、日銀会合)があった週だけで日本株を先物と現物合算で1兆円売り越しているため、今週の日銀の金融政策決定会合(日銀会合)の呪縛から上手く抜け出せれば、日本株への買い戻しの可能性は高いとみられます。そのような意味では、日銀会合が良くも悪くも相場の分岐点となりえるでしょう。

日本株はバリュエーション面やテクニカル面では底値圏を示唆しています。日経平均株価は2022年5月以降の安値圏にある他、予想PERは12.2倍(1月13日現在)、PBRで1.1倍に近く、きっかけ次第では急反発も想定されます。

2021年以降、64日~72日の間隔で安値をつける周期が観測されており、2022年10月1日安値から次に72日目が到来するのが日銀会合の結果が判明する日(1月17、18日)となるのです。