皆さんは夫婦でどのように家計を管理されていますか。

夫婦別々で管理するよりも、ある程度共有している方が上手くいくという認識が、徐々に広まっているように感じています。そして、最近では家計を共有するためのツールも増えてきています。

家計簿アプリが充実

従来からある名の知れた家計簿アプリは多機能です。その機能の1つに「共有家計簿」があり、ご夫婦で便利に使っているという声も聞きます。一方で、なかには共有口座以外の機能が使いこなせず挫折したという方もいらっしゃいます。

銀行口座と紐づけて資産管理ができても、見るべき範囲が広くなりすぎると、お金全体を共有して管理することが大変だと思われる方もいます。つまり、その人の求めるところによって活用できたり、できなかったりするようです。

このように視野の広いアプリではなく、手元にある共有の生活費をご夫婦またはパートナーと一緒に管理できるアプリもあります。有名なところでは、「OsidOri(オシドリ)」「Shareroo(シェアルー)」といったものです。

これらのアプリでは、共有したい部分を選んでシェアできたりします。そのほか、立替金の清算、割り勘などの計算、ゴミ出しなどの家事の分担、TO DOリストなども共有でき、「共同生活」がスムーズになるよう工夫された機能が備わっていたりもします。夫婦間などで共有生活費を上手く管理するには、このようなツールの活用も有効だと思われます。

共有口座で直接お金を管理

家計簿で支出を管理することも可能ですが、共有生活費として出し合うお金をそのまま2人で使っていく、そしてその支出をアプリ上でリアルタイムに確認できるというものもあります。

例えばVisaプリペイドカードを活用した「Kyash(キャッシュ)」や「B/43(ビーヨンサン)」がそれに該当します。「共有口座」を作成し、そこに2人でお金を入金し合い、共有の支出はそこから出していくというものです。実際の支払いはVisaプリペイドカードになりますが、支出の管理は専用アプリで行います。

カード番号がありますからネットショッピングも共有口座で支払えますし、独自の家計簿機能も備えているので、支出状況も振り返りやすいのがメリットです。また、共有口座と自分の口座を切り替えて管理できるので、個人的な支出の管理もできます。

それぞれのサービスによって機能や特徴に差はありますが、共有口座でお金を管理するというやり方は共通しています。これらを活用すると立て替え等の面倒も生じにくく、便利だろうと思われます。

時代に合わせて管理方法も多様化

もちろん、前述のようなツールを使わなくても、2人でお財布に現金を入れ合って、それを管理する方法でも良いです。ですが、キャッシュレス化が進み、現金を受け付けない完全キャッシュレスのお店も少しずつ増えてきています。ネットショッピングなどでは、現金払いだと余分に手数料を取られる場合もありますから、やはり何かしらキャッシュレス決済ツールは必要となるでしょう。

ご夫婦での家計管理の方法はカップルごとに異なると思いますが、ご自身たちに合った便利なツールが見つかれば、それを活用するのも手です。そうすればお金に関する揉め事も、きっと少なくなるでしょう。

共有可能なツールは次々と新しいものが出ているように思います。今回ご紹介したツールだけではなく、いろいろ検索してみて、ご自身たちに合ったものを見つけてみてはいかがでしょうか。