投資原資を増やすためにできることと言えば、支出をコントロールしたり収入を増やしたりして、余剰金を増やすことでしょう。新型コロナウイルスの感染拡大を境に、働き方が変わったという人も多いと思います。もし時間にゆとりができたという人は、状況が許すのであれば「副業」をするということも、検討する価値があるのではないでしょうか。

ただ、一言で副業と言っても、自分に何ができるのか悩む方もいるでしょう。今回は、副業で収入をアップするヒントについて取り上げてみます。

隙間時間に副業で収入アップを目指すなら

副業というと、「本業の仕事が休みの日にアルバイトをする」というイメージをまず抱くかもしれません。このような副業は、身体を休める時間が作れず、稼ぐにも時間がかかる大変なものです。このような副業の仕方が向いているという人もいますが、多くの人は大変だと感じることでしょう。

最近の副業の在り方としては、今まで得た知識や経験、技術を使い、インターネットで収入を得る方法があります。ブログや記事を書いたり、モニターになってみたりという具合です。他にも、サイトを作ったり、修正したり、デザインするといったスキルも仕事に結びつけることができます。

個人のスキルをサービスとして提供するオンライン上のマーケットプレイスもあります。そこでは、サイト制作の仕事の他、例えば占いや悩み相談、学習の相談や模擬面接、ナレーションや楽器演奏など、実に様々なサービスが提供されています。

悩み相談なら1分100円ほど、面接の練習を受ける「模擬面接」であれば、1時間5,000〜10,000円ほどの報酬を設定できます。ご自身の裁量で金額を設定でき、売れたら販売者は代金の22%程度、購入者は5.5%程度のサイト利用料をマーケットプレイスに支払う仕組みです。使い方によっては、良い副収入につながるかもしれません。

依頼者から「こんな仕事をしてください」という案件を集めていたりもするので、できることがあれば、すぐ仕事にすることができます。

自宅の空き駐車場や趣味も、副収入として有効活用できる

もし、自宅の駐車場が空いているという方がいれば、それを副収入のために使う方法もあります。駐車場のシェアリングサービスに登録して、貸し出すのです。

シェアリングサービス専用のサイトに登録すると、すぐに利用することができます。運用については値段をつけるところからサポートが受けられますし、トラブルにも備えたサポートもしてもらえます。手数料は金額の30%以上が多いのですが、空き駐車場の有効利用としては検討の価値があります。

また、写真を趣味にしている方であれば、撮影した写真を販売することもできます。例えば、ある写真販売サイトでは、Sサイズ550円、Mサイズ1,980円、Lサイズ3,630円、XLサイズ5,500円で販売し、報酬率は22〜42%ほどになるそうです。自分の趣味で撮影した一枚に金額が付き、売れるのは、少し面白いかもしれません。

実績やスキルアップが見込める「複業」という働き方も選択肢に

最近では「副業」という枠にとどまらず、2つ、3つの仕事に本格的に取り組む「複業」を目指す人も増えています。これは収入というよりも、スキルアップや実績を積むことを目的とした働き方で、「パラレルキャリア」などとも呼ばれるものです。とはいえ、実績を積むことで、最終的には収入アップが期待できる働き方でしょう。

例えば、フリーライターをしながら、音楽関係の仕事で収入を得るなど様々なタイプがいて、どちらかというと会社員よりはフリーランスなど、比較的時間を自由にやりくりできる働き方をしている人が多いと思います。

このような働き方はそれなりに税金面や社会保障面に気を付ける必要があり、各々の仕事がうまくいくかどうかも収入を左右しますが、逆に複数の仕事をうまく収入につなげられる可能性もあります。

この1~2年で収入が下がった、手当がつかなくなったという話を聞くことも多くなりました。でも投資は諦めたくない、という人も多くいます。その対策の1つとして、「副業」「複業」を無理のない範囲で検討するのも良いのではないでしょうか。自分を自分のために有効活用することは、投資以上に得られるものがあるかもしれません。