夏休みになると子どもが家にいるご家庭では、昼食の準備が必要になります。また自宅で過ごすので、いつもよりクーラーを回す時間が長くなるというご家庭も多いでしょう。そしてコロナ禍ではありますが、緊急事態宣言等に当たらなかった地域では、お子さんとレジャー、旅行などを計画しているというご家庭もあるはずです。

このように在宅時間が増え、レジャーを楽しむにはお金がかかります。夏休み貧乏にならないように、お金の使い過ぎを防いでいきたいものです。

増えがちな食費は、ふるさと納税をうまく活用する

食費については子どもと一緒にお金の管理に取り組んだり、料理を楽しんだりすることが挙げられますが、節約の努力の他に”ふるさと納税”の返礼品を活用する方法もあります。

ふるさと納税は好きな自治体に寄付することで、その地域の特産品がもらえます。翌年の住民税が寄付額から2,000円引いた分安くなるので、住民税を先払いして、特産品を楽しむお得な制度として知られています。

この返礼品、商品によっては受け取る月を指定できるので、肉や魚、果物、野菜といった食材を夏休みに合わせて受け取る計画を立てることも可能なのです。例えば、夏休み期間とかぶりやすい「土用の丑の日」に食べるウナギも選べます。

食材が多く必要になる時に合わせて特産品を受け取ることができれば、楽しみにもなりますし、食材もカバーできるので、夏休み中の食費増を防ぐことにもなるでしょう。揚げるだけ、焼くだけの食材も多くありますから、選び方によっては学童保育のお弁当の材料や、バーベキューの食材としても活用できます。

電気代の節約は、まず家族全体の意識から

在宅時間が長くなると気になるのが、クーラーにかかる電気代です。北海道などのように暑い期間が短い場合は、むしろ冬の暖房代が気になるのでしょうが、本州では夏はクーラーがないと過ごしにくいもの。熱中症を予防し、健康を維持するためにも必須なものです。2021年もコロナの影響で換気、空気の循環が必要ですから、2020年に引き続き、電気代が今までよりもかかることでしょう。

推奨されるエアコンの設定温度は28℃。これは環境省が勧めている温度です。外気温などにより体感温度が異なりますし、お住いの日の入りや立地条件などによっても違いがあるので、その前後で温度設定をすることが望ましいでしょう。

そして新型コロナウイルスなど感染予防にも効果的なサーキュレーターを取り入れることで、冷気を上手く循環させ、節電へとつなげることも期待できます。

と、理屈はこのように述べられるのですが、一番効果的なのは自宅にいる家族の節電意識。必要以上に我慢する必要はありませんが、クーラーに電気を使う分、他の不要な電気をつけないなど工夫の協力をしてもらいましょう。ただし、クーラーのこまめなつけ消しは逆に電気代を上げる原因となりますので、注意しましょう。

レジャーは最初に決めた予算内で楽しむ

営業自粛で商売が低迷した観光地にお金を落としたい、そんな思いも芽生えるレジャーですが、とはいえお金の使い過ぎは防ぎたいもの。節約しながらもレジャーを楽しむには「旅行の計画」を子どもと一緒に、または子ども任せにしてみましょう。

可能なら子どもに「予算」だけを伝え、その中で最大限楽しめる計画を立ててもらうようにします。電車の時間、宿泊場所、途中でとる昼食や観光、遊びなど、どのような時間配分で、金額をどう工夫すると予算に収まるのかを計画してもらうのです。

困っているところは大人が助けてあげればいいですし、子どもも旅の組み立てから考えることで一層レジャーを楽しめることでしょう。

また、旅館などに宿泊するほど予算が出せないという場合は、キャンプなど屋外レジャーを計画しても良いでしょう。アウトドア料理など何を作るか考えるのも楽しいと思います。

レジャー、旅行などは家計に負担をかけない程度に予算を持ち、その中で計画することが、家計を心配せずに楽しむコツです。上手く子どもを巻き込んでいきましょう。

以上、食費、電気代、レジャーについて、夏休み貧乏にならないためのヒントにしていただければと思います。