米大リーグのホームランダービーってものを初めて観た。もちろん大谷翔平くんがエントリーしていたからだ。

大谷翔平くんはここまでのリーグ戦の中で33本のホームランを打っている。これはア・リーグ、ナ・リーグ両リーグを通じてトップ、つまり現時点で米大リーグにおけるホームランキングということになる。

あのゴジラ松井秀喜氏が年間で31本のホームランを打っている。これまでは、それが米大リーグにおける日本人選手の最多本塁打記録となっていた。しかし、このままいけば60本台に到達する超ハイペース量産体制にある。何とか怪我することなく、リーグ戦を最後まで終えて立派な記録を打ち立ててほしいと思っている。

日本人はスポーツの分野で武士のことを例えに使うのが好きだ。大谷翔平くんの二刀流に関してもそうだと思う。

本来右手と左手に刀を持って戦うスタイル、それが二刀流である。右手でも左手でも投げることができるピッチャーがいたとする、それを二刀流と言うのならば理解できる。そしてスポーツマンのことを「侍」と言うことも多い。侍が戦に赴くとき、そこには悲壮感が漂う。命がけで戦いに行くのだから、それはそうだろう。

スポーツマン及びスポーツ選手はどうだろう。命がけで戦って欲しいと思うのは応援する側の勝手が過ぎるのではないか。侍は江戸時代をもって終わった職業である。死ぬことが美しいという思想は昭和と共に古くなった。

フィールドで活躍する大谷くんの笑顔を見るとき、スポーツマンの精神性の変化を実感する俺は昭和生まれマンなのである。

さて、もうすぐオリンピックなんだけど株価は上がるのでしょうか。

 

※当コラムは執筆者の個人的見解であり、当社の意見を表明するものではありません。