マザーズ指数は2020年10月に付けた高値(1365P)から調整が続いています。
3月は200日移動平均線割れを2度試す動きがありましたが、いずれも200日移動平均線付近が安値となり、その後の反発につながっています。3月18日に付けた終値ベースの戻り高値(1249P)を上回ることができると、上述した2度の安値で値固めパターンとなり、上値余地が拡大する可能性が高くなります。
一目均衡表では抵抗帯(雲)を上抜けたり、押し戻されたりで不安定さは続いていますが、4月から6月にかけては売買代金が増加する傾向があることや、2020年10月以降続いた日経平均の相対優位性も一巡するリズムにあります。
2020年10月に17.7倍だった相対指数(日経平均÷マザーズ指数)は直近ピークで24.7倍まで拡大していました。3月からはやや低下基調にあります。過去の相対指数の上昇は概ね7倍程度の上昇で一巡してきたことを考えると、マザーズ指数優位のタイミングへと緩やかに変わっていきそうです。
そこで、スクリーニングで銘柄を抽出しました。先週あたりから毎日やっていますが、25日移動平均線を上回っている銘柄数が少しずつ増えてきています。4月12日現在、マザーズ市場全体の52.2%ぐらいが25日線を上回っています。4月12日の相場の下落で、先週末時点の61.5%からは大幅に低下しましたが、まだ過半数を維持しています。
スクリーニングの条件を「25日移動平均線が上昇中で株価が25日移動平均線を上回っている」「ただし、株価の25日移動平均線からの上方乖離が10%を超えていない」として抽出すると、146銘柄が該当します。これでは沢山あり過ぎるので、時価総額500億円以上で絞ってみました。
以下が結果となります。14銘柄に絞り込むことができました。ただ、条件に合っていても、直近の急変動で一時的にそうなっているもの、高値からの急落によって25日移動平均線近くまで下げたものなど、いろんなパターンがありますのでご検討の際には注意してください。