マイクロストラテジー社、BTC(ビットコイン)向け転換社債の追加募集を実施
NASDAQ上場企業で最もBTC(ビットコイン)の保有額が大きいマイクロストラテジー社(MSTR)が、さらにBTC買入資金として株式転換型社債の追加募集を行っています。
当初6億ドルの募集だったものに対し、すぐに9億ドルに増額、そしてさらに10億ドルに増額したと発表がありました。(最終的には10億5000万ドルになる見通し)
これを受けて、暗号資産市場は上昇しました。この資金は主にBTCに向かうため、BTCはさらに上値を伸ばす好材料となりました。このような状況下では、予想以上早い段階で1000万円にまで到達してしまう可能性もあります。
またイーロン・マスクが再びBTCを模したアニメキャラクターに2日程Twitterアイコンを変更したことも上昇の要因の1つになった可能性もあります。1月にプロフィールを数日間変更したことを考慮すると、Teslaは、BTC保有額の増額検討しているのかもしれません。これはまだ市場は織り込んでいないと考えられますが、引き続きテスラ(TSLA)社の動向には要注目です。
BTC、今後の高値上昇の余地とは
BTC/JPY、週足RSIダイバージェンスは絶対的に確定か?
さて、BTC/JPY分析から解説します。
1月の高値440万円付近でRSIが100近くに振り切りました。私は長年暗号資産のチャートをみていますが、RSI14が100寸前まで上昇したのは初めて見ました。今後、急落の可能性は十分あると思いますが、逆にここまで振り切れていると、高値圏で揉み合いになったとしても解消はされやすいと考えます。
2-3週間高値圏で揉み合うならば、RSIは比較的早い段階で50近辺に戻るのではないでしょうか。その場合はアク抜けして再度上昇に向かうと考えます。またはさらに高値を伺い、6万ドルを先につけにいくなら、日本円で630-635万円程度まで、まだ上昇の余地は残していると思います。(ドル円105.5換算)この場合、もう5−7%程の上昇の余地があると考えます。
過熱感には注意をしつつもやはり順張り相場です。4時間足で押し目買いのポイントを整理してみましょう。
押し目の考え方、トレンドラインとサポートライン
さて、BTC/JPY 4時間足での押し目買いの考え方を解説します。前述どおり、週足レベルでは振り切っておりますのでポジションコントロールには注意を払いましょう。
まずはトレンドラインを引きました。ピンクのラインが押し目買いのポイントと考えられます。またボリンジャーバンドの中心線はここ数日サポートされていますので、同じく押し目買の目安として考えるのもよいでしょう。
その他、サポートラインにまだ一度もタッチしていないことを考慮すると、ここまで下落した場合には、まず買いが入ると考えられます。第2の押し目買いポイントとして560万円付近も選択肢と考えられそうです。週足チャートも確認しながら、短期トレードは慎重さを心がけましょう。
ETH(イーサリアム)はトレンドラインを割り込むか?
ETHは、BTCと比較すると過熱感は低い
つづいてETH/JPY分析です。ETHは、BTCと比較するとそこまで過熱感はなさそうです。日足はトレンドラインに間もなくタッチしようというところです。右に抜けてトレンドラインを割り込めば、調整が少し深くなるかもしれません。しかしながらBTC同様に押し目買い目線です。17-21万円で2-3週間もみ合ってくれれば、ボリンジャーバンドはスクイーズしてくれるので、再度上昇トレンドにはずみがつくとしたら、直近このフェーズではないでしょうか。
RSIが50を下回る日も出てこれば、相場のパワーバランスはニュートラルになると考えられます。それを待って、本命のポジションを検討したほうがよいのではないでしょうか。
4時間足で押し目買いの水準の考え方をみていきましょう。
ETHは、できればサポートラインまで待ちたい
4時間足レベルで直近のサポートは195,000円〜でしょうか。19万円を割れるタイミングが初回の検討タイミングと考えられそうです。直近高値から20%の調整ですと、17万3,000円ぐらいになりますので、このあたりも値ごろ感かもしれません。
日足の大きなサポートラインは15万円台となります。ここでも追加検討できる余力を残しておけるとよいでしょう。
逆に値幅がもう少しあるので、レバレッジ取引でショート戦略を短期的に考える場合は、トレンドラインを割り込む前提のシナリオを建てなければなりません。その場合、戻りを狙うとしたら21万円少し手前からのショートエントリーがリスクリワード的に良さそうです。ごく短期トレードで済ますなら、19万円手前の1万5000円程度を抜いたところで検討をするのも選択肢だと思います。
私自身としては、あくまでも暗号資産市場は、中長期的な視点ですと上昇目線だと考えていますが、テクニカル的には数日間、戻り売りも検討することもできそうな形状だと考えます。
最後に、暗号資産市場は、先週も引き続き過熱相場であり、それは2021年に入ってから継続しています。株式市場と比較しますと、暗号資産市場はまだ強いトレンドが継続しているのではないでしょうか。時価総額の市場規模からすると、やはりまだ上昇しやすい市場だと考えます。
今週も押し目買い目線は崩さずですが、リスクはかなり抑えたポジション量で検討するのがよいと考えます。